[第六段階]

中国の年が明けて二日目

 

2月15日 (木)除夕(日本でいう大晦日)
2月16日(金)初一 (お正月)
2月17日(土)初二 (1月2日)

 

2月15日の除夕(大晦日)、家族を連れて車で崂山に行く。
誰もいない浜辺、澄み切った空、ゆったり漂う年季の入った漁船、青島での16年を想う。

 

 

 

 

2月16日 初一(お正月)、『蒼天航路(曹操を主人公にした三国志漫画)』を読む。
2月17日 初二(1月2日)、一年の計を立てる。

 

 

さて、明日は2月18日 初三(1月3日)始動しないと…そろそろボケそう。

 

 

青島に来て16年(2002年2月〜)

学校(日本語・中国語教育、学習塾、オンラインレッスン、短期語学留学が主業務)を買収・経営を開始してから8年(2010年7月〜)が経つ。

 

「一年の計」を考えるにあたり、未だ「小業」さえ成し得ていない「私の40年」をざっと振り返ってみる。

 

 

「私の40年」

①0歳〜7歳(1977〜1984)[第一段階] 田無(武蔵野赤十字病院)、札幌(天使幼稚園)、笹塚(芦花小学校)、芦花公園/千歳烏山(塚戸小学校)

 

北海道(自然、大地、天使幼稚園)で過ごした2年間は、感受性豊かな幼い私の創造力と想像力を養う貴重な時間となる。

 

『幼稚園では遅すぎる』井深大

『子どもの知能は限りなく』グレン・ドーマン

 

 

②8歳〜15歳(1985〜1992)[第二段階]千歳烏山(塚戸小学校)、池袋(立教中学校 硬式庭球部)、志木(立教高等学校 体操部3年時に退部、15歳でアメリカに3週間ホームステイ@シアトル)

 

「アメリカ」を刮目。「自国と他国」「自己と他者」、すべての事象を相対化する術を身につける。

 

『聖書』日本聖書協会

 

 

③16歳〜23歳(1993〜2000)[第三段階]志木(立教高等学校、卒業旅行で上海・北京・西安を単独周遊)、池袋(立教大学法学部法学科 教職課程[中高地歴公民] なぜかホテル研究会所属)、高井戸/新宿(ヤマトシステム開発株式会社入社・退社)

 

一言で言えば、「暗黒時代」。「自己」とは何か、「生きる目的」とは何か、己の無知・無力に苦悩し、現実(旅)と仮想(本)の中を彷徨い歩く。

 

現実社会においては、高校卒業旅行の中国周遊[北京/上海/西安]で、「中国の貧困」と「中国人のバイタリティー」(6歳の少年が、右手でタバコを吸い、左手で4歳くらいの妹を頭を撫であやしながら、1個1元[当時11円]の火烧[こねたコムギ粉を丸く平たく焼いた食品]をドラム缶に火を焚いて売っている姿)を目の当たりにし、愕然。生産性なく、社会にも貢献していない自分に、呆然。旅後胃痛が治る。

 

 

「我以外皆我師」吉川英治。

さしずめ、中国の6歳の少年は我師。

 

 

仮想社会においては、吉川英治の『宮本武蔵』に出会う。その後、本を貪り読み、いわゆる知人・友人の95%を失う(後に残りの5%が現在の親友となる)、「モリクン、なんか変な宗教に入ったみたいよ…」と大学で噂される(もちろん宗教関連の本も多く読んだが、特定の宗教団体に所属した経験は皆無。親鸞(唯円)の『歎異抄』は今でも愛読)。

 

『宮本武蔵』吉川英治

『歎異抄』親鸞(唯円)

『アンネの日記』アンネ・フランク

『宮沢賢治全集』宮沢賢治

『昭和史』中村隆英

『ねじまき鳥クロニクル』村上春樹

『蒼穹の昴』浅田次郎

『初秋』ロバート・B・パーカー

『針の眼』ケン・フォレット

『北壁の死闘』ボブ・ラングレー

『検死官』パトリシア・コーンウェル

『寄生獣』岩明均

『火の鳥』手塚治虫

『史記』横山光輝

『ナニワ金融道』青木雄二

 

 

④24歳〜31歳(2001〜2008)[第四段階]青島(青島海洋大学漢語修習生クラス[初級〜上級]/中国海洋大学 観光学部観光経済学研究科修士課程)、学習塾八明館(講師)、青島新亜外語専修学校(国際部立ち上げ、中国語課創設)、千企画[森senにちなんで笑、未登記](団体旅行受け入れ/ビジネス観光アテンド、通訳・翻訳業務)、青島MANO工芸品株式会社(アパレル、アクセサリー、管理/人事/財務部、国内販売部立ち上げ)。

 

「ところでさ、モリクン、できる?」と頼まれたことは、100%「はい!」「もちろんです!」と答える。この[第四段階]の8年間で知り合うことができた経営者、作家、大学教授、占星術、コンサルティング、会計士、弁護士、医師などなど各分野の諸先生方が、のちに三冨先生のいう「見えない資産」に変化(へんげ)してしまうなど、当時は想像だにしていない。

 

無理難題に「はい!」と答えること(道教の道士@崂山と対話がしたいとか泣笑…)で、新しい人脈が次々と構築されていたのを知ったのは、十数年後。

 

『中国を考える』司馬遼太郎、陳舜臣

『中国的 日本的』陳舜臣

『唯脳論』養老孟司

『海辺のカフカ』村上春樹

『火車』宮部みゆき

『プラネテス』幸村誠

『20世紀少年』浦沢直樹

『ヒストリエ』岩明均

 

 

⑤32歳〜39歳(2009〜2016)[第五段階]青島あだんコンサルティング創立、青島日美外語専修学校買収。

 

バラバラだった「点」が「線」になりつつあるのを実感した苦闘と充実の8年間。

 

『日本という方法』松岡正剛

『国盗り物語』『翔ぶが如く』『坂の上の雲』司馬遼太郎

『「見えない資産」経営』 三冨正博

『ライフシフト』リンダ・グラットン

『経済人の終わり』 ピーター・ドラッカー

『ビジョナリーカンパニー』ジェームズ・コリンズ他

『わたしは慎吾』楳図かずお

『ゲンロン0』東浩紀

 

 

⑥40歳〜47歳(2017〜2024)[第六段階]

 

バリュークリエイト青島事務所設立、株式会社アジアビジネスラボ創立。

 

昨年から、私はリンダ・グラットン博士が提唱している「100年 Life」を想定して人生設計を立てている。たぶん、79歳[第十段階]でリタイアする予定なので、すでに後半部分の[第六段階]に突入している。この段階では、「大業」とまでとは言えなくとも、「小業」、できれば「中業」くらいは成し遂げたい。

 

⑦48歳〜55歳[第七段階]

⑧56歳〜63歳[第八段階]

⑨64歳〜71歳[第九段階]

⑩72歳〜79歳[第十段階]

 

予備段階

80歳〜87歳[第十一段階]

88歳〜95歳[第十二段階]

96歳〜103歳[第十三段階]

 

では、私にとっての

「小業」とは何だろうか?

「中業」とは何だろうか?

「大業」とは何だろうか?

 

『存在と時間』マルティン・ハイデガー

『人間の条件』ハンナ・アレント

『中国の赤い星』エドガー・スノー

『菊と刀』ルース・ベネディクト

『歴史』ヘロドトス

『国家』プラトン

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『職業としての学問』『職業としての政治』マックス・ヴェーバー

『阿Q正伝』魯迅

『ツァラトゥストラはこう言った』フリードリヒ・ニーチェ

『論理哲学論考』ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン

『帝国主義』ウラジミール・レーニン

 

これら、既読だが未消化、もしくは未読の古典たちを、なんとか今年中に読み切って、[第六段階]における「人生の指針」としたい。

 

 

 

 

 

 

講師コラム

課外活動

動画「中国語講座」