「黑暗料理」というのはご存知ですか?
黒い、暗い…
どちらも料理にはあまり使われない言葉ですね。
中国でこの言葉は最初にネットで使われ始めました。
町のどこにでもあるような衛生状態の店で、夜遅くまでやっているような店のことを指します。
また、料理の素人や初心者が作ったような非常に受け入れがたいメニューのことも「黑暗料理」と言います。
これは一種のユーモアのある自虐として使われることが多いです。
2015年、とある大学の食堂で新しいメニューができました。
その名も「青龙过海」。
きゅうりを、海を渡る青い龍に見立てています。
まだこちらの方が龍に見えなくもないですね…
時にはこのように非常にクリエイティビティな料理のことも「黑暗料理」と言うようです。
例えば、ニラ味の月餅となど…
実はこの言葉、由来は日本の漫画にあります。
その漫画というのが「中華一番!」です。
この漫画の中に出てくる “裏料理界” を中国語では “黑暗料理界” といいます。
そこから「黑暗料理」という言葉が生まれ、
ネット民に使われていくうちに少しづつ意味が変化し、今のような意味になったようです。
(ちなみに裏料理界の料理はおいしいです)
「女朋友做的黑暗料理」 で検索すると、下のような
かなりクリエイティブな料理を見ることができますよ…
一度検索してみてはいかがでしょうか。
余談ですが、この漫画の舞台は中国で、
裏料理界の拠点は山東省にある謎の迷宮だそうです!