五月之风

最近、ハマっているのが、「青島に関する」書籍の収集と、文献をネットで探し出して、ひたすら読むことです。今まで、読んでは「フムフム」と自己陶酔に浸っていたのですが、今年から、たまにアウトプットもして、この「フムフム」を皆さんと共有していこうかなと思っています。

 

青島っていうと思い浮かべるのが、「青島ビール」くらいしかないんですが(かくいう私もそうでした)、調べてみると、実は、日本とかなり密接な関係にあったということがわかります。

 

「第一次世界大戦でドイツに宣戦布告した日本は1914年に青島を占領し、ドイツに代わって一次的に青島と山東省の支配者となった。これを契機に二十一か条の要求を中国政府に突きつけて、中国・東北(旧満州)と山東省の権益を追認するように迫った。この要求が中国民衆の反発を呼び、日貨排斥を訴える五四運動を引き起こす。」旅名人ブックス『青島と山東半島』P17

 

 

青島には「五四広場」と呼ばれる憩いの場があります。

 

 

そこに建てれらている青島を代表する巨大で美しいモニュメント、「五月之风(五月の風)」と呼ばれているんですが、実は上記の五四運動、つまり、北京で学生が中心に起こした反日運動で使われた「松明(たいまつ)」をイメージしているとも言われています。

 

ですから、何を言いたいかというと、そのモニュメントで、たまにニッコリ無邪気に「ハイ、チーズ!」とやっている日本人観光客を見かけるんですが、別にやってもいいんですけど…史実を一応、簡単にでも理解した上で「ハイ、茄子(チエズ)!」とやりましょうということです。

 

こういうことは、中国での旅や留学、駐在員として中国に滞在している時でも、最低限知っておかなければならない基礎知識だと思います。例えば、9月18日、7月7日も、ちょっとね、気持ち、気をつけた方が良いかもしれません、と、そういうことです。

 

え〜何の日かって?

 

ご自分でお調べになりませんこと!(セイラ・マス風に)

ヒント:1931年9月18日、1937年7月7日

 

 

 

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